来世のせいら【監督・緒方一智】

監督・脚本・編集/緒方一智

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監督・脚本・編集/緒方一智

神様がくれた“絵空事の数日”――悲哀×ファンタジーが、別れの意味を問いかける

監督・脚本・編集/緒方一智

1985年生まれ、京都出身。塚本晋也監督に師事。遺伝子研究の仕事をしながら映画を制作し続け、『華やぎの時間』がSSFFなど国内外の短編映画祭にノミネート。現在、演出の仕事をメインに映画やCMで活動。

制作: ザフール
藤野真夏: 岩波詩織
片山せいら: エアコンぶんぶんお姉さん
片山聡美: 河井青葉
神様: 山口森広
山岳救助隊: 住永侑太
エグゼクティブプロデューサー: 野間省伸
上映時間: 25分

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あらすじ

遭難事故で最愛のせいらを失い、時間が止まった藤野真夏。ある夜、せいらの生まれ変わりだというカニが現れる。現実と夢の境界がほどける絵空事の世界で、「神様に会いに行こう」と告げられ、彼女は再び歩き出す。

講談社シネマクリエイターズラボ第3期優秀賞受賞作

緒方一智監督より

大切な人を失ったあとに訪れた奇妙な出会い。

「愛おしい」という気持ちがあればあるほど、失った時の哀しみに心が苦しめられる。心にぽっかりとあいた穴から生きる力が流れ落ちて、動けなくなっても朝はやってくる。世界は回り続けて、自分を待ってなんかくれない。この映画は、そんな世界で生きていくために神様がくれたロスタイムファンタジーです。

“エモい”みたいな便利な言葉でも言い表せないくらい、曖昧で複雑なことを表現できるのが映画だと思っています。この作品は、子供の頃に実家で飼っていた犬への愛から生まれました。どんな時もそばに来てくれて、お金で買えない喜びをいつも与えてくれました。そんな犬が、亡くなった今でも、時々夢に逢いに来てくれます。夢のなかでは何故か死んだことも忘れて遊んでいる。あの感覚を映画にしたいと思いました。

たとえ分かり合えなかったとしても、再び出逢って、言えなかったことをちゃんと伝えたり、大切な思い出を噛み締めたり。明るい未来を思い描けたらそれだけで最高という、切実な絵空事を描きました。

大切な存在を失った人の、大切な映画になりますように。

公開情報・映画祭情報

・ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2026【入選】