パッキン太郎【監督:北林佑基】

北林佑基

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北林佑基

僕は木片<パッキン>。僕には大きな夢があります。

監督・脚本/北林佑基
神戸芸術工科大学 映画コース卒業。石井岳龍監督の指導を受ける。大学からの仲間3人で映像制作団体「世田谷センスマンズ」を結成。コメディからシリアスな作品まで、幅広く映画制作をしている。

企画・制作: 世田谷センスマンズ
ピカ吉: 堀春菜
パッキン次郎: 米良まさひろ
パッキン五郎: てっぺい右利き
クサ爺: 外波山文明
アレックス: 海老沢七海
サン・キャクリア: 町田英太朗
撮影助手役: 内田倭史

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あらすじ

映画業界の隅っこで、大きな夢を見続ける――。
この物語の主人公はパッキンの太郎。パッキンとはドリー撮影の際にレールの下に敷かれる木片のこと。映画の世界を支える、小さな小さな歯車にすぎない太郎だが、壮大な夢を抱えている。映画監督になりたいのだ。
ある日、光り輝くパッキン・ピカ吉が現れ、太郎の夢は一歩前進することになる。

北林佑基監督より

私は日本の映画現場で、制作部として働いていた時期があります。
弁当の発注やゴミの分別といった、一見すると地味な仕事を重ねていきました。
そんな現場で、私は次第に、カメラのドリーレールの下に敷かれる小さな板――「パッキン」という存在が気になるようになりました。

目立つことはなく、誰からも注目されない。それでも確かに、撮影を支えている。
その姿に、不思議と励まされていきました。私はこのパッキンを「パッキン太郎」と名付けました。
もしかしたら彼も、私と同じように大きな夢を抱いているのかもしれない。自分の役割や立場に嫌気がさしているのかもしれない。そんな想像が、やがて創作の衝動へと変わっていきました。

「私」は、圧倒的に「私」でしかなく、「私」以外にはなれない。
その現実のなかで生まれる痛みや諦め、そしてその向こう側にある小さな誇りを、私は光の芸術で肯定したいと思っています。『パッキン太郎』は、そんな願いとともに生まれた、太郎と私が歩いてきた物語です。

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