映画『残心』(監督:吉田浩太)が制作決定
2025年10月19日に行われた「Film Pitch Boost 2025 by KODANSHA Group」受賞作品より、第一弾企画として『残心』(監督:吉田浩太)の制作が決定いたしました。本作は、ホモソーシャルな剣道部を舞台に現代日本を切り取る意欲作です。2027年の劇場公開を目指し制作を進めてまいります。どうぞご期待ください!

早速、吉田監督よりコメントをいただきました。
自作の長編映画『残心』は、自分が小学生から高校まで人生のほぼすべてを捧げてきた“剣道”を主題としています。
過酷な自己鍛錬の中で磨かれていく肉体と精神は、長く日本の青年像の模範とされてきました。その精神性はいまも変わらず、多くの若者が引き継いでいる美徳でもあります。
剣道を通じて育まれる身体性と精神性とは何か――。道場の匂い、竹刀を握ったときの重み、静寂に満ちた間合いの感覚。
本作では、一人の高校剣士の合宿体験を通して、その価値観の源にある“鍛錬の在り方”を、批判や賛美ではなく、ただありのままに描き出したいと思います。
そしてその姿を通じて、ひいては剣道という共同体の在り方から、日本社会の縮図を描き出す寓話としたいと考えています。
静けさの中に潜む剣道の規律の美しさと、その奥にある暴力性。
その両方を正面から見つめる、誰も見たことのない“ガチ剣道映画”を作ります。
この度、講談社さまと共に『残心』を製作できることを、大変光栄に思っております。
吉田浩太氏 プロフィール
1978年生まれ。早稲田大学中退。ENBUゼミナール卒業後、映像制作会社SHAIKER所属。
『ユリ子のアロマ』(2010)で劇場デビュー。『Sexual Drive』(2021)でロッテルダム国際映画祭コンペティション部門選出。『スノードロップ』(2024)でカイロ国際映画祭コンペティション部門選出。最新作『終点のあの子』が2026年1月23日公開。

講談社シネマラボならびに講談社グループは、映画『残心』を皮切りに、今後も多様なクリエイターとともに新たな作品制作を進めてまいります。続報は公式サイトおよびSNSにて随時発表予定です。
Film Pitch Boost事務局