2022年6月に開始した映像クリエイター支援プロジェクト「講談社シネマクリエイターズラボ」。第1期にて受賞したクリエイター5名が講談社と一緒に制作した作品(実写4/アニメ1 日本3/海外2 計5作品)は、完成後、2024年1月から国内外の映画祭に出品を開始しています。
2025年2月18日現在、各作が米アカデミー賞公認映画祭を含む世界の21映画祭にて延べ29件の入選、受賞を果たし、同時にアニメーション作品『Warmth in a Puddle』がベルリン国際短編映画祭(INTERFILM)にて「Sound&Vision部門」上映作品に選出されたのをはじめ、3映画祭にて特別上映されるなど、世界へと歩を進めています。
この春からは、『美食家あさちゃん/what YOU eat』『私を描いて/Draw me.』2作品の国内配信も開始の予定です。
受賞作品(2025年2月12日時点)
■『SAGE/賢人』/Max Blustin //マックス・ブラスティン 監督
・ポート短編映画祭【審査員賞】(オーストラリア)
■『私を描いて(Draw me.)』/喜安 浩平 監督
・ジャイプール国際映画祭 【最優秀編集賞】(インド)
入選作品(2025年2月12日時点)
■『SAGE/賢人』/Max Blustin 監督
・クリスタルパレス国際映画祭(イギリス)
・インディペンデントデイズ国際映画祭(ドイツ)
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(米アカデミー賞公認映画祭・日本)
・FP Arts Short Film Festival(イギリス)
・アッシュランド インディペンデント映画祭(アメリカ)
・バハマ国際映画祭(バハマ)
・ウィンチェスター映画祭(イギリス)
・アマルコート映画祭(イタリア)
・ベネツィア短編映画祭 バーチャルエディション(イタリア)
・エディンバラ国際映画祭 (FFI Edinburgh) (イギリス)※ 6部門 ノミネート
■『A Dream for My Daughter/父と娘が見た夢』/Mauricio Osaki/マウリシオ・オサキ 監督
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(米アカデミー賞公認映画祭・日本)
■『私を描いて(Draw me.)』/喜安 浩平 監督
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(米アカデミー賞公認映画祭・日本)
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭(日本)
・高雄映画祭(台湾)
・カメラジャパン・フェスティバル(オランダ)※特別上映
・LA Asian Film Festival(アメリカ)
・広島国際映画祭 (日本) ※特別上映
・ジャイプール国際映画祭(インド)
・シネマオンザバイユー映画祭(アメリカ)
・エディンバラ国際映画祭 (FFI Edinburgh) (イギリス) ※ 4部門 ノミネート
■『美食家あさちゃん(what YOU eat)』/瀬名 亮 監督
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(米アカデミー賞公認映画祭・日本)
・カルガリー国際映画祭(米アカデミー賞公認映画祭・カナダ)
・カメラジャパン・フェスティバル(オランダ)※特別上映
・バハマ国際映画祭(バハマ)
・マヨルカ国際映画祭(スペイン)
・神戸インディペンデント映画祭 (日本)
・シネマオンザバイユー映画祭(アメリカ)
・エディンバラ国際映画祭 (FFI Edinburgh) (イギリス) ※ 5部門 ノミネート
・ワンカントリー ワンフィルム映画祭(フランス)
■『Warmth in a Puddle』/崎村 宙央 監督
・ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(米アカデミー賞公認映画祭・日本)
・スカンジナビアン国際映画祭(フィンランド)
・ベルリン国際短編映画祭 – Sound & Vision部門(ドイツ) ※特別上映
第2期受賞3作品の映画祭出品も開始
「講談社シネマクリエイターズラボ」は、映像企画を世界公募、優秀企画に制作費として各1000万円をお支払いして担当編集者が受賞クリエイターと一緒にショートフィルムを制作。米国アカデミー賞をはじめ国内外の映画祭受賞を目指す、映像クリエイター支援の講談社のグローバルプロジェクトです。
第2期受賞3作品は2025年1月より各国の映画祭へ出品を開始しました。
これからも「講談社シネマクリエイターズラボ」は国際映画祭受賞と作品・クリエイターの多角的な展開を目指し、映像クリエイターの“担当編集者”として伴走していきます。
受賞クリエイターの活躍に、これからもご期待ください!
【講談社シネマクリエイターズラボ公式HP】
https://www.shortshorts.org/kccl/
主催:講談社 協⼒:ショートショートフィルムフェスティバル & アジア
監督プロフィール
・Max Blustin/マックス・ブラスティン 監督
ロンドンの映像制作会社「ニュー・プラネット・フィルム&メディア」オーナー兼創設者。
学生時代に制作した映画『Before Midnight』がイギリスの全国学生映画祭Screentestで最優秀フィクション映画賞受賞。『The History Of Chance』はアカデミー賞公認レインダンス映画祭(ロンドン)にてプレミア上映され、カナダ国際映画祭にてグランプリを受賞。『SAGE/賢人』は、自身のライフワークである「言葉が持つパワー」をテーマにワンテイクにこだわって撮影された超短尺の作品で『Sourceress』(2018)、『A Magician』(2016)につづく3連作の3作品目にあたる。
・Mauricio Osaki/マウリシオ・オサキ 監督
ベトナム在住、日系ブラジル人3世。米国アカデミー会員。前作『My Father’s Truck』が米国アカデミー賞ショートリスト※に入り、第63回ベルリン国際映画祭はじめ100以上の映画祭にて上映された。今作では、グローバルな出自から感じた格差と移民問題、父娘の絆をファンタスティックに描く。日本の出版社の資金によりブラジル人監督がカンボジアで撮影、米国NYUでの恩師がロンドンで編集、とまさに世界をまたいだ作品。カンボジア語に日英字幕。自身はユニリーバ、Uber、HP、サムスン、Googleはじめ、グローバル企業のフィルムを多く手掛けている。
・喜安 浩平 監督
1997年、広島大学教育学部美術科卒。1998年、劇団「ナイロン100℃」のオーディションに合格、以降、現在まで劇団員として活動中。2000年より自身が作・演出を手掛けるユニット「ブルドッキングヘッドロック」を旗揚げ。20年間で30回の本公演を開催している。2013年、『桐島、部活やめるってよ』(監督:吉田大八)で、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。演劇、映像、アニメーションと分野を跨いで活動中。
『私を描いて』は学校関係者をモチーフとした作品が他者を傷つけたと問題視され、活動の自粛を余儀なくされた漫画家志望の女子高生と、彼女に賛辞を送る「完璧な」同級生の、自己表現と孤独に関する物語。
・瀬名 亮 監督
2024年現在 現役大学生の監督。2022年「Hulu U35クリエイターズチャレンジ」にて制作した初映像作品『はじめてのよあそび』がグランプリを獲得。
『美食家あさちゃん(what YOU eat)』は「かわいいものが大好き」でかわいくなりたいと熱望する女子高生のストーリー。監督自身が醜形恐怖を超えた経験からの、ルッキズムへの問題提起と「かわいくなりたい気持ち」への共感がテーマ。
・崎村 宙央 監督
2001年生まれ。映像作家、アニメーション作家。九州大学芸術工学部在学中。18歳で制作した短編アニメーション『蝉の声、風のてざわり』が、「WIRED CREATIVE HACK AWARD 2020」にて最年少グランプリを受賞。「映像作家100人 + NEWCOMER 100」に、映像作家100人 2023 NEWCOMER として選出される。
『Warmth in a Puddle』は監督自身から見える世界の「生きづらさ」を幻想的なアニメーションで表現した短編アニメーション作品。